名古屋市上下水道局

水環境の向上

 下水道は、生活環境の改善や河川の水質保全などに貢献しています。

合流式下水道の改善

 下水を集める方式には、汚水と雨水を同じ管で運ぶ合流式下水道と、別々に運ぶ分流式下水道があります。
 市中心部など、古くに合流式下水道で整備された区域では、次のような課題があり、改善事業をすすめています


課題

 晴れた日には、全ての汚水を水処理センターに送り処理しています。雨の日は、一定量の雨水は汚水と一緒に水処理センターへ送られて処理されますが、雨量が増加し一定量を超えると、路面など街の汚れや汚水の一部を含んだ雨水が雨水吐室※1や雨水ポンプ所から直接河川へ放流されます。近年、都市化の進展の影響で、少量の降雨でも汚水が下水管に集まった雨水と一緒に河川へ放流されやすくなっています。
※1:雨水吐室 合流式下水道で、雨天時に一定量以上の下水を堰により分水し、直接河川などへ放流するための施設


  • 晴れた日の合流式下水道
    晴れた日
    汚水は水処理センターへ流れ処理されます。
  • 雨の日の合流式下水道
    雨の日
    一定量の雨水までは汚水とともに水処理センターで処理し、それを超えた雨水は河川へ流します。


















改善策

雨天時に実施する簡易処理※2の処理水質を向上させるため、合流式下水道で整備された区域の水処理センターに簡易処理高度化施設※3を設置します。
・汚れの度合いが大きい降雨初期の雨水を一時的に貯留する雨水滞水池を建設します。貯留した雨水は降雨終了後に水処理センターへ送水し処理することで、川などに放流される汚濁負荷を軽減します。
・下水管内のごみが川などへ流れ出ることを防ぐごみ除去装置を雨水吐室内に設置します。
・ポンプ所において、ごみを除去する雨水スクリーンの目幅を小さくし、川などに流出するごみを少なくします。
※2:合流式下水道で整備された区域の水処理センターは、雨天時に増加した下水を処理するため、沈殿と消毒による簡易処理を行います。
※3:簡易処理で行う沈殿による処理をろ過処理等に置き換えることで、従来の簡易処理と比較して処理水質を大幅に向上するための施設です。

合流改善施策














 
 
   〇名古屋市合流式下水道緊急改善計画における中間評価結果(pdf 92kb)
  







高度処理の導入


現状

 下水道の普及により河川や名古屋港の水質は大幅に改善されてきました。
しかし、伊勢湾海域においては、依然として赤潮が発生しており、その原因となる窒素・りんの排出量をさらに削減することが求められています。


赤潮の発生日数


赤潮




伊勢湾における赤潮の発生状況 
 (中日新聞社 提供)







 伊勢湾のように水の移動が少ない海域に窒素・リンが過剰に流入すると、濃縮が進みます(富栄養化)。
この窒素・リンを栄養分として、プランクトンが大量発生することがあり、これが原因となって水面が赤く見える現象が赤潮です。



基本方針

 窒素・リンを除去する高度処理を計画的に水処理センターに導入していきます。
現在、露橋水処理センターの全面改築工事にあわせ、高度処理施設の整備を行っています。