財政のあらまし 平成30年度決算(下水道事業)
最終更新日:2019年11月14日
平成30年度決算の概要
《事業の概況》
上下水道局では、平成30年度において中期経営計画「みずプラン32」の着実な遂行に努めました。
下水処理の状況については、1日平均処理水量は前年度に比べて3万5,866立方メートル減少し、118万3,204立方メートルとなりました。
主要な建設改良事業として、下水道基幹施設については、下水道基幹施設整備計画に基づき、引き続き空見スラッジリサイクルセンター第2期施設の整備や、植田水処理センターの老朽化した設備などの改築をすすめました。
下水管については、第8次下水管路調査改築計画に基づき、老朽化した下水管の調査を行い、緊急性の高い箇所から計画的に改築をすすめました。また、地震対策として重要な下水管について耐震化とマンホールの浮上防止対策を行いました。このほか、下水管に起因する道路陥没を防止するため、引き続き都市機能の集中する名古屋駅周辺等の強化地域について、重点的に空洞調査に取り組みました。
さらに、東海豪雨や平成20年8月末豪雨などにより著しい浸水被害が集中した地域及び都市機能の集積する地域を対象に、雨水貯留施設やポンプ所の建設等を行う緊急雨水整備事業として、名古屋中央雨水調整池や広川ポンプ所などの整備をすすめました。
水環境の向上においては、下水道の未整備地域の解消に向けて、中川区及び港区の庄内川西部地区、守山区の志段味地区並びに緑区の一部地区等の普及促進事業をすすめるとともに、雨天時の処理水質を向上させるため、堀留水処理センター始め2箇所への簡易処理高度化施設の整備など合流式下水道の改善を推進しました。
経営基盤の強化においては、引き続き業務の効率化をすすめ職員数の削減を行いました。
経営収支についてみますと、収入面においては、下水道使用料は増加したものの、雨水処理費負担金等が減少しました。支出面においては、維持管理費や減価償却費が増加した一方、企業債の支払利息が減少したことなどにより、当年度純利益は29億3千万円余を計上しました。
H30損益計算書・貸借対照表(下水)(pdf 60kb)
《収益的収支の概況と貸借対照図》
《平成30年度決算における処理原価および純利益の使途について》
汚水1㎥を処理するのに要した費用は109.73円(消費税等を除く、以下同じ)で、その内訳は以下のとおりでした。
また、1㎥当たり11.31円(総額で29億3千万円余)の純利益を計上することができたため、全額を施設の老朽化対策や地震対策など、必要な施設の改築・更新工事のために活用します。