上下水道局では、将来にわたり安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画である「名古屋市上下水道経営プラン２０２８」（計画期間：令和元年度から令和 10 年度）の着実な遂行に努めています。

工業用水道事業は、地下水の汲み上げによる地盤沈下の防止と中小企業を中心とする産業基盤の育成を目的として、工業用地下水の代替水として給水に努めており、１日平均給水量は６万2,949 立方メートルとなりました。

主要な建設改良事業として、給水の安定性を確保するため、大治浄水場などの老朽化した施設について、施設の重要性、緊急性、事業費の平準化などに配慮しながら更新するとともに、老朽化した配水管について、更新及び耐震化を進めました。給水事業所数は、契約事業所が３か所増えましたが、他方で契約解除が４か所あり、前年度末より１か所減の 109 事業所となりました。

経営収支については、収入面において、給水収益は前年度に比べ２百万円余の減収となりました。支出面においては、資産減耗費の増加により、資本費が前年度に比べ１千５百万円余増加した一方で、電力費が減少するなど維持管理費が６千万円余減少しました。以上の結果、５千５百万円余の当年度純利益を計上しました。

　
令和５年度名古屋市工業用水道事業損益計算書、貸借対照表(pdf 101kb)