名古屋市上下水道局

財政のあらまし 令和5年度予算(水道事業)

最終更新日:2023年08月08日

経営収支の概況(水道事業会計)

令和5年度予算の概要

収益的収入においては、新型コロナウイルス感染症に伴う厳しい状況が続いており、感染拡大の防止と社会経済活動の両立が図られる中でも、コロナ禍の影響は引き続くものとして水道料金の減収を見込みましたが、一般会計からの繰入である電力費高騰対策補助金7億円の増などにより、全体としては前年度予算を15億円上回る542億円を予定しました。一方、収益的支出において、エネルギー価格高騰の影響などによる電力費の増加などにより前年度予算を31億円上回る557億円を予定しました。その結果、予算では平成7年度以来28年ぶりに赤字となり、当年度純損失は14億4,750万円を計上しました。
純損失を計上しておりますが、資金面においては、減価償却費等の現金支出を伴わない費用から生じる資金があるため、直ちに通常の支払い等が困難になるといったような状況ではありません。
安定的な上下水道サービスを将来にわたって維持していくため、さらなる収益の確保や経費の削減などの経営努力に努めてまいります。


令和5年度水道事業会計予算のグラフ


建設改良事業

令和5年度の建設改良費は279億円で、そのうち主要な建設改良事業として次表の事業を予定しています。
なお、水道基幹施設整備のうち95億円については長期の借入金である企業債でまかなうこととしています。

事業 概要 金額
水道基幹施設整備 浄水場、送・配水施設等の基幹施設の整備 98億円
配水管網整備 配水管網の耐震化等 121億円

配水管網整備については、収益的支出で口径150ミリ以下の配水管の布設替59億円を別途計上しています。