名古屋市上下水道局

これからも快適に下水道をご利用いただくために

最終更新日:2022年06月02日

東部管路センター_村松工務長

1.過去の下水道管工事と清掃
 本市の下水道は、大正元年(1912年)11月に中区伊勢山町など(東別院の西一帯)で竣工し、供用を開始しましたが、汚水と雨水を流す下水管には、生活環境を衛生的にし、大雨からまちを守る役割があるため、下水管を健全な状態に保つことは、創設当初から重要な業務のひとつでした。
 供用を開始してからも下水管の総延長は年々増大しますが、昭和30年(1955年)代前半までは、下水管の浚渫や清掃は人力で行われてきました。
布設工事
布設工事
清掃している様子
清掃している様子



2.日々「何気なく」利用できるように維持管理をしています
 名古屋の下水管の総延長は約7,900キロメートルと膨大なストックを保有しています。下水管には流れてきた土砂やごみが自然とたまります。放置しておくと下水の流れを妨げたり、悪臭を発生させ、大雨の時には下水をあふれさせるおそれがあります。また、古い下水管には破損しているものもあり、道路陥没を引き起こす恐れがあります。そのため、下水管の清掃、調査や補修などを行っています。
 具体的には、高圧洗浄車や吸泥車を使って下水管内を清掃したり、自走式テレビカメラを使って下水管の状態を調査しています。調査の結果を踏まえて下水管の改築を進めており、損傷が著しい場合には緊急的に補修工事を行うこともあります。今後、老朽化した下水管が急増することから、健全な施設を維持していくため、計画的に維持管理を行っています。
自走式カメラを使っての調査
自走式テレビカメラを使っての調査
下水管の調査風景
下水管の調査風景
老朽化した下水管
老朽化した下水管
改築後の下水管
改築後の下水管



3.仕事をする上で意識すること
 下水管の材質には、コンクリート管、塩ビ管、陶管など様々なものがあり、太さは内径10センチメートルから5メートルに及ぶものまであります。また下水管は埋設されている深さや道路の状況も様々です。このような様々な状況により、清掃や調査、工事の方法も変わりますが、ほとんどの作業が道路上で行うことから、地域のみなさまにご協力をいただいております。
 作業に伴う通行止めなど、みなさまに協力いただいていることを常に意識し、迅速かつ安全に作業できるように心がけています。

東山レイントンネル内部の点検作業の様子

下水管の点検作業の様子



4.これからも快適な下水道をご利用いただくために
 下水道は誰もが普段意識することなく利用しているインフラ施設です。しかしながら、適切な維持管理を怠ればトイレの利用が制限されるなど、市民生活に多大な影響を与えることになります。お客さまが下水道を意識せずに安心して利用して頂けることが、我々の目標でありやりがいであると感じています。
 お客さまが下水道をいつまでも安心して使えるよう、先人から受け継いだ技術を継承しながら、守り続けていきたいと思います。

東部管路センター_村松工務長(2)

 <下水道~自然とまちをまもる人たち~>
  ● 下水道02/日本初「活性汚泥法」による下水処理
  ● 下水道03/ともにつくる 大雨に強いまち なごや
  ● 下水道04/次の100年の財産として残すために



<名古屋市の職員採用情報>

『これまでの上下水道110年の歴史の中で、たくさんの職員が携わり、事業を支えてきました。私たちと一緒に、これからの上下水道を支えてみませんか?』
名古屋市の職員採用情報はこちらです。
職員採用ナビ

(注)名古屋市公式ウェブサイトにリンクしています。

<おしらせ・2022年度インターンシップについて>
当局では、理系の学生を対象に、インターンシップの募集を行っています。
大規模土木工事現場の見学や、配水管・下水管の維持管理業務の体験、職員との座談会など、土木技師として重要な都市インフラである水道・下水道に携わる仕事の魅力をたっぷり感じられる内容になっています。
ご応募お待ちしています。


実施期間:8月24 (水曜日)25(木曜日)29(月曜日)3日間(29日は午前中のみ)
募集人数:土木系 10名程度(大学3年、修士1年、高専4年対象)
応募期間:5月25日(水曜日)から6月14日(火曜日)


応募については名古屋市のサイトをご確認いただき、在籍する大学等のインターンシップ担当窓口を通じて行います。募集期間は各学校等により異なる可能性がありますので、ご注意ください。
名古屋市インターンシップ情報

(注)名古屋市公式ウェブサイトにリンクしています。

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