財政のあらまし 平成24年度決算(下水道事業)
最終更新日:2014年02月20日
経営収支の概況
平成24年度決算の概要
事業の概況
上下水道局は、下水道供用開始100周年という節目を迎えました。これまでの100年と同様に、これからの100年も「安心・安全で安定した上下水道事業」を持続していくため、「信頼」を基本理念とする名古屋市上下水道構想「みずの架け橋」の実現に向けた第2期計画である中期計画「みずプラン27」(計画期間:平成23~27年度)の着実な遂行に努めています。
平成24年度には、下水道の未整備地域の早期解消に向けて、庄内川西部地区、志段味地区、桶狭間地区等の普及促進事業をすすめました。また、処理設備の更新など老朽施設のリフレッシュ事業を実施するとともに、空見スラッジリサイクルセンター(仮称)の建設工事を継続しました。
災害への備えとしては、東海豪雨や平成20年8月末豪雨などにより著しい浸水被害が集中した地域や都市機能の集積する地域を対象とした緊急雨水整備事業を引き続き推進しました。一方、第7次下水管路調査改築計画に基づき、老朽管の更新や、避難所などから水処理センターを結ぶ下水管及び緊急輸送道路下などの重要な幹線の耐震化をすすめるとともに、陥没対策の一環として地下の空洞調査を行いました。
さらに、水環境の向上策として、露橋水処理センターの全面改築に合わせた高度処理施設の整備や、汚濁負荷の高い初期雨水を一時貯留する雨水滞水池の建設をすすめました。
施設の維持管理面においては、配水管と下水管の効率的な管理に向けて配水事務所と管路事務所を管路センターに再編して効率化を図りました。
経営収支についてみますと、収入面において下水道使用料は前年度に比べ減収となりましたが、支出面において人件費の削減など経営改善に努めるとともに、高利率の企業債が減って支払利息が減少したことなどにより、当年度純利益は7億6千万円余を計上しました。