財政のあらまし 平成27年度決算(下水道事業)
最終更新日:2016年11月01日
平成27年度決算の概要
《事業の概況》
上下水道局では、「信頼」を基本理念とする名古屋市上下水道構想「みずの架け橋」の実現に向けた第2期計画である中期計画「みずプラン27」(計画期間:平成23~27年度)の着実な遂行に努めてきた結果、その最終年度である平成27年度において計画目標を概ね達成することができました。
平成27年度は下水道の未整備地域の早期解消に向けて、中川区及び港区の庄内川西部地区、守山区の志段味地区並びに緑区の一部地区等の普及促進事業をすすめました。
老朽施設への対応・災害への備えにおいて、下水道基幹施設につきましては、下水道基幹施設整備計画に基づき、老朽化した露橋水処理センターの全面改築を引き続きすすめるとともに、その他堀留水処理センターをはじめとする既存施設の老朽化した設備の改築を行いました。下水管につきましては、第7次下水管路調査改築計画に基づき、老朽化した下水管の調査を行い、その結果を踏まえ、緊急性の高い箇所から計画的に改築をすすめたほか、下水管の耐震化やマンホールの浮上防止対策に取り組みました。また、東海豪雨や平成20年8月末豪雨などにより著しい浸水被害が集中した地域及び都市機能の集積する地域を対象として、雨水貯留施設やポンプ所の建設及び管きょの増強を行う緊急雨水整備事業を引き続き推進しました。
環境保全への対応においては、水環境の向上策として、露橋水処理センターの全面改築に合わせた高度処理施設の整備や、雨天時の処理水質を向上させる簡易処理高度化施設の設置など、合流式下水道の改善をすすめました。
経営基盤の強化におきましては、事業の効率的な執行として、ポンプ所の運転監視拠点の集約を行いつつ、運転管理業務の委託を行ったほか、資産の有効活用による収益の確保を行いました。
経営収支についてみますと、収入面においては、うるう年の影響などにより下水道使用料が前年度に比べ微増となりましたが、雨水処理費負担金等は対象経費の減少により減収となりました。支出面においては、人件費の削減に努めるとともに、高利率の企業債が減って支払利息が減少したことなどにより、当年度純利益は18億円余を計上しました。
H27下水道事業損益計算書・貸借対照表(pdf 98kb)
《収益的収支の概況と貸借対照図》