財政のあらまし 平成28年度決算(下水道事業)
最終更新日:2024年11月27日
平成28年度決算の概要
《事業の概況》
上下水道局では、5年間の経営計画である中期経営計画「みずプラン32」(計画期間:平成28~32年度)の着実な遂行に努めています。
平成28年度の処理状況については、1日平均処理水量は前年度に比べて3万7,015立方メートル減少し、118万3,842立方メートルとなりました。
つぎに、主要な建設改良事業として、下水道基幹施設については、下水道基幹施設整備計画に基づき、老朽化した露橋水処理センターの全面的な改築を引き続きすすめるとともに、空見スラッジリサイクルセンター第2期施設の整備に着手しました。下水管については、第8次下水管路調査改築計画に基づき、老朽化した下水管の調査を行い、その結果を踏まえ、緊急性の高い箇所から計画的に改築をすすめたほか、マンホールの浮上防止対策や下水管に起因する道路陥没を防止するため、空洞調査等に取り組みました。また、東海豪雨や平成20年8月末豪雨などにより著しい浸水被害が集中した地域及び都市機能の集積する地域を対象に、雨水貯留施設やポンプ所の建設等を行う緊急雨水整備事業として、名古屋中央雨水調整池や広川ポンプ所などの整備を引き続きすすめました。
水環境の向上においては、下水道の未整備地域の解消に向けて、中川区及び港区の庄内川西部地区、守山区の志段味地区並びに緑区の一部地区等の普及促進事業をすすめたほか、植田水処理センターの改築に合わせた高度処理施設の整備や、雨天時の処理水質を向上させるため、堀留水処理センター及び宝神水処理センターへの簡易処理高度化施設の設置など合流式下水道の改善を推進しました。
経営基盤の強化においては、堀留水処理センターの運転管理業務の委託を行ったほか、資産の有効活用による収益の確保に取り組みました。
経営収支についてみますと、収入面においては、下水道使用料は前年度に比べ微減となり、雨水処理費負担金等は対象経費の減少により減収となりました。支出面においては、高利率の企業債が減って支払利息が減少したことなどにより、当年度純利益は22億1千万円余を計上しました。
H28下水道事業損益計算書・貸借対照表(pdf 443kb)
《収益的収支の概況と貸借対照図》
《平成28年度決算における処理原価および純利益の使途について》
汚水1立方メートルを処理するのに要した費用は112.48円(消費税等を除く、以下同じ)で、その内訳は以下のとおりでした。
また、1立方メートル当たり8.60円(総額で22億1千万円余)の純利益を計上することができたため、これを全額、災害対策や老朽化対策の建設工事の財源として活用します。