緩速ろ過による浄水メカニズム
最終更新日:2024年03月18日
生物ろ過膜
緩速ろ過池に原水を通していくと、砂層の上に厚さ数ミリの藻類や微生物による生物ろ過膜が自然につくられます。緩速ろ過池では主にこの膜を通過するときに微生物の働きなどによって、水がきれいになります。鍋屋上野浄水場で観察された生物ろ過膜を紹介します。
生物ろ過膜のはたらき
- にごりの除去
- 好気性微生物によるアンモニア、マンガンの除去
- 微生物によるかび臭物質の除去
- 生分解及び吸着による有機物質の低減
- 微小動物の摂食によるクリプトの不活性化
緩速ろ過池のその他の生物
緩速ろ過池では、藻類、微小動物、細菌、エビ、魚などが生態系を作っています。
水中の微小動物は、水中に浮遊している植物プランクトンを食べて水をきれいにしています。鍋屋上野浄水場で観察された微小動物と植物プランクトンの一例を紹介します。
ケンミジンコ | ハリナガミジンコ |
植物プランクトンの例 |
鍋屋上野浄水場の緩速ろ過池に生息するエビや魚の一例を紹介します。
スジエビ | カマツカ |
タモロコ | スゴモロコ |
ヨシノボリ | コイ |