将来を見据えた人材育成
最終更新日:2024年11月26日
1.上下水道局における人材育成のあゆみ
上下水道局は、平成11年度まで水道局と下水道局に分かれていました。その当時、水道局では港区いろは町にある「技術教育センター」で主に道路の下の水道管の維持管理についての研修を、下水道局では南区忠次にある「山崎実習所」で主に下水や雨水を処理するための機械や電気設備についての研修をそれぞれ行っていました。
平成12年度に水道局と下水道局が統合され上下水道局になってからは、「技術教育センター」では水道管に加えて下水管についての研修を、「山崎実習所」では下水や雨水の処理に加えて浄水の設備についての研修をそれぞれ行うこととし、水道と下水道に関する技術技能を一体的に学ぶことができる体制を整え、上下水道技術の習得と維持・向上に努めています。
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技術教育センターの研修の様子 | 山崎実習所の研修の様子 |
2.職員の能力と意欲の向上を支援しています
すべての職員が能力を十分に発揮し、高い意欲を持って業務を行うことが、安心・安全で安定した上下水道事業を持続していくことにつながります。人材育成推進室では、職員研修、職場のOJT支援、自己啓発の支援などに取り組み、職員の能力と意欲の向上を図っています。
職員研修では、法規や経理など知識の習得に加えて、水道管や下水管の維持管理、浄水場や水処理センターで必要となる現場対応力、災害時における危機管理能力の向上などを図るため、充実したカリキュラムを用意しています。
職場のOJT支援では、上司や先輩職員にOJTの基礎知識を習得させるとともに、OJT推進の環境整備を行っています。

3.興味を持たせ、自信を持たせ
水道管の維持管理に関する実技研修の講師を担当しているので、まずは丁寧に分かりやすく説明することを心がけています。あわせて、なぜだろうという素朴な疑問を投げかけ、謎をかけて解き明かすように研修を進めるなど、受講者に興味を持ってもらえるようなコミュニケーションを大切にしています。
作業を誤った場合には安易に正しい作業方法を教えず、受講者自らが作業工程を振り返って間違った点を見つけられるように促すことを心がけています。ミスを自分の力でリカバリーしたという経験は、失敗しても自分でなんとか対処できるという自信につながり、実際に水道管工事の現場に出る際に大きな力になります。受講者の役に立ちたい、貢献したいという意識を持って取り組んでいます。


4.コミュニケーション能力と貢献意識でチームの力を高めたい
コミュニケーションと貢献意識の大切さは、研修に限った話ではないと考えています。
たとえば工事現場では、同僚だけではなく他企業の方と一緒にチームを組むことになります。即席チームで円滑に仕事をするためには、相手を尊重するコミュニケーション能力が必要です。また、工事現場全体を見渡して、「今、誰が何を必要としているか」を把握して対応しようとする貢献意識も大切です。チームメンバーが尊重し合いながら助け合うことができれば、チームの力は飛躍的に高まり、工事を安全かつ確実に実施することができます。
そして、こうしたコミュニケーション能力や貢献意識は、工事現場だけではなく普段の職場においてもチーム力を向上させるものです。チーム力の高い職場は互いに信頼し合える働きやすい職場でもあり、職員のモチベーションが向上する好循環も期待できます。上下水道局の組織力をより一層高めることで、お客さまに安心して今後の上下水道事業の歴史を委ねていただけるようにしたいと強く願っています。

<上下水道をささえる人たち>
● 上下水道01/さらなる信頼関係を築いていきたい
●上下水道02/資産を有効活用した収益の確保
● 上下水道03/安定したサービスをお届けするための新しい技術の活用
<名古屋市の職員採用情報>
『これまでの上下水道110年の歴史の中で、たくさんの職員が携わり、事業を支えてきました。私たちと一緒に、これからの上下水道を支えてみませんか?』
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●職員採用ナビ
(注)名古屋市公式ウェブサイトにリンクしています。