国際協力の取り組み
最終更新日:2024年03月25日
日本では、安全に管理された水道水を自宅でじゃ口をひねるとすぐに使うことができ、そのまま飲むこともできます。また、衛生的なトイレや排水のための設備も高い水準で整えられており、上下水道を安心して使用することができます。しかし世界にはこのような水やトイレを使うことができない人が未だ多く存在しています。そのような人たちは井戸や川、池などの水をそのまま飲み水に利用し、また屋外での排泄を余儀なくされており、水汲みにかかる労力や、不衛生な環境により抵抗力の弱い子供たちへの下痢や感染症などの健康被害が問題になっています。こうした問題は、開発途上国においてその割合が高くなっています。
このような水問題は当事者となる国だけでなく、世界全体で考えなければなりません。日本においては上下水道事業の実施主体は自治体であり、管理運営に関する豊富なノウハウを有しています。そのため、水問題解決に関する国際協力において自治体は大きな役割を果たすことができます。これまで上下水道局においても国際協力機構(JICA)などと連携し、開発途上国への技術協力を行ってきました。
特に、タイ国の首都圏水道公社(MWA)及びメキシコ市上下水道局(SACMEX)については、それぞれが上下水道局と技術協力に関する覚書を締結し、職員交流などを通じてお互いの技術向上を図ることとしています。
今後も、こうした受け入れ・派遣を通して、開発途上国の自立的・持続的な発展を促し、国際的な水問題解決の一助を担っていきます。
過去3年間の受入・派遣実績
▼国際協力の主な取り組み
課題別研修「上水道無収水量管理対策」について
メキシコへの技術協力
スリランカへの技術協力