名古屋市上下水道局

名古屋市の歴代マンホール蓋(ふた)

最終更新日:2023年09月05日

名古屋市の歴代のマンホールふたを紹介します。
水の歴史資料館では、実物を展示していますのでぜひ足を運んでください。
水の歴史資料館展示
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●名古屋市型のふた
名古屋市型のふた
名古屋市の下水道創設期に採用されました。内側8ヶ所、外側12ヶ所、中央2ヶ所に穴が開いており、このタイプは、名古屋市型として東京市型とともに全国に広まりました。穴が多く開いた構造は、ガス抜きや路面排水に効果がありましたが、その反面悪臭や強度不足、ガス穴に子どもが竹を差し込むなど、維持管理上の問題点がありました。

●昭和初期のふた
昭和初期のふた
昭和8年ごろから採用されました。穴が外側に4ヶ所しかなく、改良前のふたに比べ、破損、悪臭等が軽減されました。その後、自動車の増加や大型化などにより道路事情が大きく変化すると、材質が強度不足となったため、昭和52年10月からは歩道用のふたとして設置しました。

●戦時中の補充ふた
補充ふた
戦時中に採用されました。物資が不足した戦時中には、よく鉄製のふたが盗まれたので、その対策としてふたの表面に大きく「下水」の文字を入れてあります。

●角型ふた
角型ふた
昭和22年ごろから採用されました。道路幅員の狭い場所等で丸マンホールの築造が困難な場所に角マンホールを築造し、その上に角型のふたを設置しました。

●コンクリートふた
コンクリートふた
昭和23年から採用されました。戦後、鉄製のふたがよく盗まれたので木製のふたで応急処置をしましたが、これも盗まれるなどしたため、鉄筋コンクリートの重いふたを使用しました。主に歩道上に設置されていました。長期間開閉しないと縁が錆付いてふたを壊さないと開かない等の欠点があったため、昭和52年10月に採用を中止しました。

●水密ふた
水密ふた
昭和36年ごろから採用されました。下水の吹き上げ防止又は防臭対策の必要な幹線に使用するもので、ふたの表面に「水密」と表示してあります。このふたの中に内ふたを設置し、それをゴムパッキンなどで密封状態にすることにより、空気や水が出入りしないようになっています。

●車道用ふた
車道用ふた
昭和52年10月から採用されました。材質や構造が強化されており、合流式区域の車道部分及び分流式区域における雨水管の車道部分に使用しました。旧型と比べると穴が小さくなり、蝶番、かぎ穴、縁の3ヶ所の穴が付きました。

●汚水用ふた
汚水ふた
昭和52年10月から採用されました。材質や構造が強化されており、分流式区域における汚水管の歩道、車道部分に使用しました。「汚水」の文字が入っており、穴はありません。

●グレイト式ふた
グレィト式ふた
昭和52年10月から採用されました。グレイト(grate)とは、格子という意味で、グレイト式ふたはその名のとおり格子状なっています。エアー抜きあるいは浸水防止用に使用されています。

●世界デザイン博覧会記念デザインふた
デザイン博覧会マンホール
平成元年に開催した世界デザイン博覧会を記念して造られました。中心の2羽の鳩であしらった市章、左下から「名古屋港」「宮の渡し」「名古屋城とテレビ塔」「東山動植物園」「名古屋国際会議場」がデザインされています。

●世界デザイン博覧会記念デザインふた(名古屋城会場用)
デザイン博覧会マンホール(名古屋城)
平成元年に開催した世界デザイン博覧会を記念して造られました。名古屋城会場付近に設置したもので、中心に名古屋城がデザインされています。

●世界デザイン博覧会記念デザインふた(名古屋港会場用)
デザイン博覧会マンホール(名古屋港)
平成元年に開催した世界デザイン博覧会を記念して造られました。名古屋港会場付近に設置したもので、中心にポートビルがデザインされています。

●アメンボデザインふた
アメンボ
平成9年から採用されました。JIS規格や下水道協会規格の改訂に伴い、25トンの重量に耐える規格に変更しました。それにあわせ下水道をお客さまにPRするため、デザインを名古屋市上下水道局のイメージキャラクターであるアメンボに変更しました。

●耐スリップ型ふた
耐スリップふた
平成13年5月から採用されました。突起が三層となっており、一層目はタイヤのグリップ力の強化、二層目、三層目はスリップの原因となる水や砂をマンホールの外へ誘導する構造となっています。

●震災用ふた
震災用
平成15年から採用されました。避難所などの近くの道路上に設置しており、震災発生時にこのマンホールの位置に下水道直結式の仮設トイレを設置します。

●下水道100周年記念ふた
下水道100周年記念
平成24年の下水道供用開始100周年を記念して造られました。名古屋市の中心部を流れる堀川にかかる「納屋橋」を名古屋市上下水道構想「みずの架け橋」に見立ててデザインしました。市内約100ヶ所に設置されています。