高度処理の導入
最終更新日:2022年03月18日
〇現状
下水道の普及により河川や名古屋港の水質は大幅に改善されてきました。
しかし、伊勢湾海域においては、依然として赤潮が発生しており、その原因となる窒素・りんの排出量をさらに削減することが求められています。
伊勢湾における赤潮 (名古屋市環境局 提供)
伊勢湾のように水の移動が少ない海域に窒素・りんが過剰に流入すると、濃縮が進みます(富栄養化)。
この窒素・りんを栄養分として、プランクトンが大量発生することがあり、これが原因となって水面が赤く見える現象が赤潮です。
〇基本方針
窒素・りんを除去する高度処理を計画的に水処理センターに導入していきます。
現在、植田水処理センターで高度処理施設の整備を行っています。
💧高度処理のしくみ
高度処理とは、現在多くの水処理センターで行っている処理方法(標準活性汚泥法)では十分取り除くことができない、窒素やりんを取り除くための処理方法です。
1.嫌気―好気法
※嫌気-好気法は、熱田水処理センターおよび打出水処理センターで導入しています。
2.嫌気―無酸素―好気法
※嫌気-無酸素-好気法は、柴田水処理センター、西山水処理センター、守山水処理センター、露橋水処理センター、植田水処理センターで導入しています。