合流式下水道の現状とさらなる水質浄化
最終更新日:2024年04月01日
〇合流式下水道の現状
合流式下水道では汚水と雨水を一緒の下水管で集めます。路面などまちの汚れを含む雨水は、弱い雨の場合は汚水と一緒に水処理センターに送られ処理されます。
しかし、水処理センターの能力には限界があり、全ての汚水と雨水を水処理センターで処理することは困難です。そのため、強い雨が降ると、能力を超えた分の汚水の一部を含む雨水が直接川などへ放流されます。
こうしたことから、合流式下水道から放流される雨水の水質浄化に取り組み、令和5年度末には国が定めた基準(雨天時における放流水質)を達成しました。
〇さらなる水質浄化
川の水質は全体的に改善傾向にあるものの、水辺環境を活かしたまちづくりが行われている地域があることから、河川管理者など多様な主体と連携し、水域の特性と水環境のニーズ・利用用途に応じ、さらなる水質浄化を以下のような施策で進めていきます。
1.簡易処理高度化施設の導入
雨天時に実施する簡易処理注1の処理水質を向上させるため、合流式で整備された区域の水処理センターに簡易処理高度化施設注2を導入しています。
2.雨水滞水池の建設
川などに放流される汚濁負荷を軽減するため、汚れの度合いが大きい降雨初期の雨水を一時的に貯留する雨水滞水池を建設しています。貯留した雨水は降雨終了後に水処理センターへ送水し処理されます。
3.ごみ除去装置の設置
下水管内のごみが川などへ流れ出ることを防ぐため、ごみ除去装置を雨水吐室内注3に設置しています。
4.雨水スクリーンの目幅の縮小
下水管内のごみが川などへ流れ出ることを防ぐため、ポンプ所などに設置されている雨水スクリーンの目幅を小さくしています。
注4:汚水の一部を含む雨水を一時的に貯留する機能を持つ施設。
注5:「汚水」と「雨水」を別々の下水管で集める分流式下水道に切り替えること。
油や食べ残しを排水管へ流すと、下水管がつまったり、川を汚したりする原因になります。
川をきれいにするためにご家庭でできることを紹介します。
雨天時に実施する簡易処理注1の処理水質を向上させるため、合流式で整備された区域の水処理センターに簡易処理高度化施設注2を導入しています。
2.雨水滞水池の建設
川などに放流される汚濁負荷を軽減するため、汚れの度合いが大きい降雨初期の雨水を一時的に貯留する雨水滞水池を建設しています。貯留した雨水は降雨終了後に水処理センターへ送水し処理されます。
3.ごみ除去装置の設置
下水管内のごみが川などへ流れ出ることを防ぐため、ごみ除去装置を雨水吐室内注3に設置しています。
4.雨水スクリーンの目幅の縮小
下水管内のごみが川などへ流れ出ることを防ぐため、ポンプ所などに設置されている雨水スクリーンの目幅を小さくしています。
注1:雨天時に増加した下水を、沈殿と消毒により処理すること。
注2:簡易処理で行う沈殿による処理をろ過処理等に置き換えること。従来と比較して処理水質が大幅に向上します。
注3:雨天時に一定量以上の下水を分水し、直接河川などへ放流する施設。
注2:簡易処理で行う沈殿による処理をろ過処理等に置き換えること。従来と比較して処理水質が大幅に向上します。
注3:雨天時に一定量以上の下水を分水し、直接河川などへ放流する施設。
〇堀川上中流部及び新堀川上流部におけるさらなる水質浄化
堀川上中流部及び新堀川上流部においては、都心部のまちづくりに貢献するため、雨水幹線注4の整備や中区三の丸地区において分流化注5の整備を進めます。注4:汚水の一部を含む雨水を一時的に貯留する機能を持つ施設。
注5:「汚水」と「雨水」を別々の下水管で集める分流式下水道に切り替えること。
~ご家庭でできる水質浄化の紹介~
油や食べ残しを排水管へ流すと、下水管がつまったり、川を汚したりする原因になります。川をきれいにするためにご家庭でできることを紹介します。