上下水道局の経営状況
最終更新日:2023年11月06日
水道・下水道事業は、原則として自治体が経営の主体となり、お客さまからお支払いいただいた上下水道料金を主な収入源として事業運営を行っています。
いただいた上下水道料金はどのように使われているのか、電力費の高騰など厳しい社会環境の中で、上下水道局の経営状況はどのようになっているのかについてご紹介します。
名古屋市の上下水道料金は全国的にみて高いの?安いの?
木曽川の豊富で清廉な水源を活かして、水道事業では平成8年(注1)、下水道事業では平成12年の料金値上げを最後に、20年以上にわたって低廉な料金を維持しながら、安心・安全で安定的な上下水道サービスを提供してまいりました。
(注1)水道事業においては、平成22年度に料金値下げを実施
私たちが支払った上下水道料金は何に使われているの?
お支払いいただいた料金の多くは、お客さまの元へ水道水を届け、使った水をきれいにするための施設を維持管理するために使われています。
他にも、料金をいただくための費用や、これまでに施設を作る際にかかった借入金の返済や利息の支払い、施設整備のための費用などにも使われています。
人口が減っていると言われるけど、上下水道事業にも何か影響があるの?
日本の人口は平成20年をピークに減少に転じていますが、名古屋市の人口は増加しており、それに合わせて水を使う人口も増加してきました。
一方で、節水機器の普及やライフスタイルの変化などにより、人口の増加に反して、使われる水の量は平成4年をピークに年々減少しています。
(注3)平成6年に起こった全国的な渇水の際には、なごやの水源も厳しい状況になりました。こうした渇水など水源を巡るリスクに対応するため、木曽川以外の長良川・揖斐川にも水源を確保し、水源の多系統化を図っています。
使われる水の量が減るとどうなるの?
上下水道料金はお客さまが使った水の量に応じた金額をいただいています。そのため、使われる水の量が減れば、その分上下水道料金としていただく収入も減ってしまいます。
収入が減った分はどう賄っているの?
24時間365日水を供給し続けるために、施設の維持管理などの費用は必要です。
これまでは、業務のあり方を見直すことにより職員の人数を減らして費用を減らしてきました。
また、施設の建設にかかる借入金の利息(支払利息)の減少も経営に寄与しています。
昨今 の電力費高騰による影響はあるの?
世界情勢の影響によるエネルギー価格の高騰等に伴う電力費の高騰により、令和5年度の見込みは令和3年度と比較すると約3倍に増加する見込みとなっています。
浄水場や水処理センターなど、多くの電力を使用する施設があるため、電力費の高騰による影響も費用の増加として大きな影響を与えています。
電力費が高騰する中、収支の状況は?
これまでは、料金収入の減少に対して、費用を削減することで黒字(純利益)を維持してきました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響による収益の減少、近年の電力費高騰の影響は大きく、令和4年度は水道事業会計で赤字(純損失)となり、5年度予算においては、水道・下水道事業会計とも赤字(純損失)になると想定しています。
上下水道局の経営状況(まとめ)
料金収入が年々減少を続ける状況に加え、電力費や資材価格の高騰など、上下水道事業を取り巻く経営環境は極めて厳しい状況にあり、時代の転換点を迎えています。
上下水道事業を将来につないでいくために、これまで以上に効率的・効果的に事業の執行に努めてまいります。
いただいた上下水道料金はどのように使われているのか、電力費の高騰など厳しい社会環境の中で、上下水道局の経営状況はどのようになっているのかについてご紹介します。
名古屋市の上下水道料金は全国的にみて高いの?安いの?
木曽川の豊富で清廉な水源を活かして、水道事業では平成8年(注1)、下水道事業では平成12年の料金値上げを最後に、20年以上にわたって低廉な料金を維持しながら、安心・安全で安定的な上下水道サービスを提供してまいりました。
(注1)水道事業においては、平成22年度に料金値下げを実施
私たちが支払った上下水道料金は何に使われているの?
お支払いいただいた料金の多くは、お客さまの元へ水道水を届け、使った水をきれいにするための施設を維持管理するために使われています。
他にも、料金をいただくための費用や、これまでに施設を作る際にかかった借入金の返済や利息の支払い、施設整備のための費用などにも使われています。
人口が減っていると言われるけど、上下水道事業にも何か影響があるの?
日本の人口は平成20年をピークに減少に転じていますが、名古屋市の人口は増加しており、それに合わせて水を使う人口も増加してきました。
一方で、節水機器の普及やライフスタイルの変化などにより、人口の増加に反して、使われる水の量は平成4年をピークに年々減少しています。
(注3)平成6年に起こった全国的な渇水の際には、なごやの水源も厳しい状況になりました。こうした渇水など水源を巡るリスクに対応するため、木曽川以外の長良川・揖斐川にも水源を確保し、水源の多系統化を図っています。
使われる水の量が減るとどうなるの?
上下水道料金はお客さまが使った水の量に応じた金額をいただいています。そのため、使われる水の量が減れば、その分上下水道料金としていただく収入も減ってしまいます。
収入が減った分はどう賄っているの?
24時間365日水を供給し続けるために、施設の維持管理などの費用は必要です。
これまでは、業務のあり方を見直すことにより職員の人数を減らして費用を減らしてきました。
また、施設の建設にかかる借入金の利息(支払利息)の減少も経営に寄与しています。
昨今 の電力費高騰による影響はあるの?
世界情勢の影響によるエネルギー価格の高騰等に伴う電力費の高騰により、令和5年度の見込みは令和3年度と比較すると約3倍に増加する見込みとなっています。
浄水場や水処理センターなど、多くの電力を使用する施設があるため、電力費の高騰による影響も費用の増加として大きな影響を与えています。
電力費が高騰する中、収支の状況は?
これまでは、料金収入の減少に対して、費用を削減することで黒字(純利益)を維持してきました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響による収益の減少、近年の電力費高騰の影響は大きく、令和4年度は水道事業会計で赤字(純損失)となり、5年度予算においては、水道・下水道事業会計とも赤字(純損失)になると想定しています。
上下水道局の経営状況(まとめ)
料金収入が年々減少を続ける状況に加え、電力費や資材価格の高騰など、上下水道事業を取り巻く経営環境は極めて厳しい状況にあり、時代の転換点を迎えています。
上下水道事業を将来につないでいくために、これまで以上に効率的・効果的に事業の執行に努めてまいります。