下水汚泥固形燃料化事業の紹介
最終更新日:2020年11月02日
1.事業目的
下水処理に伴って水処理センターで発生する下水汚泥は、空見スラッジリサイクルセンターを始めとする3ヶ所の汚泥処理場で集約処理を行ってきました。これまでは、下水汚泥を濃縮・脱水後、全量焼却処理し、その焼却灰を主にセメント原料として有効利用してきました。本事業では、新たに下水汚泥から固形燃料化物を製造し、石炭等の代替燃料として利用することで、バイオマスエネルギーとしての下水汚泥の有効利用及び温室効果ガス排出量の削減に寄与するとともに、下水汚泥の有効利用先の多系統化を実現します。
2.事業概要
事業内容:下水汚泥固形燃料化施設の設計、建設、20年間の運営・維持管理
(燃料化物の有効利用業務を含む)
事業方式:DBO方式※(当局では初めて採用)
施設稼働日:令和2年11月1日
事業期間:設計、建設 平成29年2月16日から令和2年10月31日
運営・維持管理 令和2年11月1日から令和22年10月31日
燃料化方式:造粒乾燥方式
処理能力:脱水汚泥(未消化汚泥)100t/日×2系列
燃料化物生産量:約50t/日
温室効果ガス削減量:約12,000t-CO2/年
(一般家庭年間排出量の約4,400世帯分削減)
(※)DBO方式とは、民間事業者がDesign(設計)、Build(建設)、Operate(運営・維持管理)を一括して行う事業方式です。民間事業者の創意工夫・ノウハウを活用することにより、安定的、効率的に事業を進めることができます。 |
3.下水汚泥固形燃料化システム概要
今回採用した造粒乾燥方式は、造粒プロセスで脱水汚泥を攪拌しながら積層して直径5mm程度の粒を作り出し、乾燥プロセスで水分を飛ばして固形燃料化物を製造するシステムです。
4.建設中の様子
下水汚泥固形燃料化施設が完成するまでの様子をご紹介します。
1.地中調査
2.杭打設
2.杭打設