名古屋市上下水道局

プール事業、製氷事業

最終更新日:2022年04月01日

 水道事業とは直接関係はありませんが、水道局が過去に附帯事業として行っていた事業をご紹介します。

(1)プール事業
 昭和39(1964)年に市の教育委員会に移管されるまで、9か所あった名古屋市のプールは水道局が管理運営していました。写真は昭和8(1933)年に本市最初の市営プールとして誕生した振甫プールの飛び込み台と50メートルプールです。日本人女性初の五輪金メダリスト前畑秀子の女子200メートル平泳ぎの世界記録もこのプールで生まれました。
プール事業

(2)製氷事業
 本市では、夜間における自然余水の有効利用と、夏季における氷の価格暴騰の抑止のため、昭和4(1929)年に小規模な製氷事業を計画したことがありました。民間の製氷業者を脅かすものだとして激しい反対運動が起こった一方で、魚を扱う組合からは実施要望の声が上がり、市会における論争の種となりましたが、最終的に製氷事業計画は削除することに修正可決され実現に至りませんでした。

 その後、戦後復興で飲料用、家庭冷蔵庫用の氷の需要が増大し(当時の冷蔵庫は二つの部屋に分かれていて、上の部屋に氷を入れて下の部屋に入れたものを冷やしていました)、氷販売価格が急騰したために病人用氷の入手が困難になったことから、昭和23(1948)年7月に名古屋市営の製氷所が一時的に開設されたことがありました。昭和27(1952)年11月29日に廃止されるまでに約2,000トンの製氷を行って、市民の保健衛生に寄与しました。写真は、製氷所における作業の様子です。
製氷事業