タイトル
水質(水質基準等)
ご質問内容
水道水中の有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)について教えてください。
回答
●用途・性質など
有機フッ素化合物には非常に多くの種類がありますが、代表的なものとして、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)があります。
PFOS及びPFOAは耐熱性や耐薬品性に優れ、泡消火剤やコーティング剤などに使用されていました。
また、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)は、PFOS及びPFOAと同様の性質を持ち、その代替品として使用されていました。
●国内での製造等の規制
PFOSについては、平成22年に一部の用途を除き製造・使用禁止とされ、平成29年にすべての用途で製造・使用が禁止となりました。PFOAについては令和3年に、PFHxSについては令和6年に原則、製造・使用が禁止されました。
●健康への影響
PFOS及びPFOAは、人においてはコレステロール値の上昇、発がん等との関連が報告されていますが、科学的な知見は不十分です。そのため、国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。
なお、報道(令和5年12月)によると、世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)は、PFOAの発がん性を「可能性がある」から「ある」に認定し、PFOSは新たに「可能性がある」の分類に追加しました。
●基準等
日本の水道水については、令和2年4月1日にPFOS及びPFOAが水質管理目標設定項目として位置付けられ、暫定目標値が「PFOS及びPFOAの量の和として0.00005 mg/L(=50 ng/L)以下」に設定されました。
また、PFHxS は令和3年4月1日より新たに要検討項目に位置付けられました。目標値は設定されておりません。
●水道水中の有機フッ素化合物
本市の水道水は木曽川を水源としています。
上下水道局では、浄水場で定期的な水質検査を行っていますが、これまで有機フッ素化合物(PFAS)は暫定目標値を超過して検出されたことはなく、本市の水道水は安心してご利用いただけます。
今後も継続してPFASの定期的な検査を行って水道水の安全性を確認していきます。