2.食文化に影響?
(早坂)
まずは食の面での違いについて、お話します。
(上下水道局)
水の硬度は、私たちの食に影響していると聞きました。
「軟水は和食に、硬水は洋食に合う」
(早坂)
そうですね、一般的に、軟水は和食に、硬水は洋食に合うと言われています。
軟水だとお米がふっくら炊けたり昆布やカツオだしなどの和風だしが良く取れたりすることから和食に向いていて、硬水はお肉が柔らかく煮えるため肉料理の多い洋食に適している、といったことが、その一例と言えます。
ヨーロッパの硬度の高い地域で洋食が発展し、軟水の地域が多い日本では和食が発展してきた、ということが言われています。
(上下水道局)
硬度は、食文化に影響をもたらしてきたのですね。
「例えばコーヒーの味に差が」
(早坂)
硬度は、様々な身近な食べ物の味に影響しています。
例えばコーヒーは、軟水で抽出するとマイルドで適度に酸味が引き立ち、硬水で抽出すると苦味が楽しみやすい、といった味の差にもつながります。
「お酒の味にも違いが出る」
(早坂)
他にも、硬度の差が、お酒やお茶の味にも違いを生じさせたりします。
例えば焼酎は、一般的に軟水で割るとおいしくできると言われていますよ。
(上下水道局)
硬水、軟水、それぞれに良さや特徴がありますね。硬度は、食の面だけ見ても、水を利用する上で大きな影響がありますね。