逆訪問企画・大治浄水場のご紹介

＜名古屋市上下水道110周年特別企画＞
上下水道局の職員が、水道水をたくさん使用していただいているお客さまのもとを訪問し、施設の概要や水道水の使用用途についてインタビューした内容をご紹介します！

今回は、【番外編】『水道水の行方であるお客さまに、水道水をつくる浄水場を視察していただこう企画』です。
キリンビール名古屋工場さまを大治浄水場にお招きし、水道水がつくられる様子をじかにご覧いただく逆・訪問企画を実施しましたので、紹介いたします。

【お客さま：キリンビール名古屋工場さまについて】
キリンビール名古屋工場さまは、当局の給水区域である清須市に位置し、愛知県、岐阜県、三重県、長野県、静岡県の一部に出荷するビールなどを製造されており、大変多くの水を使用していただいています。

キリンビール名古屋工場（外部リンク）
https://www.kirin.co.jp/experience/factory/nagoya/


【大治浄水場の概要】
名古屋市で２番目に建設された浄水場で、昭和21年から給水を開始し、キリンビール名古屋工場が位置する清須市を含む、本市給水区域の西部地域一帯へ給水しています。
大治浄水場では、一宮市の朝日取水場で取り入れ、約15キロメートルにわたる導水管で運ばれた木曽川の表流水を浄水処理して、安心・安全な水道水を24時間・365日途切れることなく、お客さまにお届けしています。




【大治浄水場の視察】
視察では中央管理室や、着水井、沈でん池、急速ろ過池をご覧いただきました。

1. (1)中央管理室

職員が24時間体制で、浄水場の運転管理を行っています。
浄水場の各設備の情報が集められ、集中監視を行っています。

1. (2)着水井

導水管を通ってきた木曽川の水が着くところです。
原水の水質に応じて、最適な浄水処理を行っています。
豪雨等により、原水に臭気物質が検知された場合は、活性炭を注入することもあります。

1. (3)沈でん池

木曽川の水に薬品を入れて、にごりをかたまり（フロック）にして沈ませます。
大きく成長したフロックが徐々に沈降し、上澄水がきれいになっていきます。

1. (4)急速ろ過池

消毒した水を砂の層に通して、沈でん池で取り除くことができなかったにごりを取り除きます。
ろ過された水は、地下の配水池に貯留され、お客さまのもとまで外部に触れることなく、安全に届けられます。




【まとめ】
今回の視察では、水質や、おいしい水への取組などについて、たくさんの質問をいただきました。
水源である木曽川の水質に恵まれていることの説明や、浄水の工程をじかにご覧いただき『おいしい水をつくっていただいているおかげで、美味しいビールづくりに貢献していただいている』『名古屋の水道水が、水源の水質に恵まれているということがよく分かった。』と安心していただくことができました。
また、『水道はビールづくりだけでなく生活を支えていただいていると改めて認識した。下水道もセットである。ありがたい。』という感想をいただきました。

なごやの水道には３か所の浄水場があり、これらの施設から安心・安全でおいしい水道水を安定供給しています。私も浄水場を見学してみたい！という方はこちら↓をご覧ください♪
浄水場見学のご案内