どれが水に浮くのかな?
みなさんは、物が水に浮かんだり、沈んだりする違いを考えたことはありますか?
今回はボールと野菜を使って、その違いについて考えてみましょう!
【問題】
●下のAからHの中で、どれが浮くのか選んでみよう!
今回はボールと野菜を使って、その違いについて考えてみましょう!
【問題】
●下のAからHの中で、どれが浮くのか選んでみよう!
・ボール
A:ゴルフ B:テニス C:野球 D:ソフト E:バスケ
・野菜
F:さつまいも G:キャベツ H:レンコン
正解の前に、どうして物が浮いたり沈んだりするのか、その仕組みを学んでみよう!
【物の浮き、沈みの仕組み】
前提として、空気を多く含むものは水に浮きます。
そのため上の図のように、地面の上で育つ野菜は水に浮いて、地面の中で育つ野菜は水に沈みます。
キャベツは野菜の中でも重たいですが、地上で育つ野菜なので水に浮きます。
一方で、地中で育つさつまいもは水に沈みます。
もし地中で育つ野菜が水に浮いてしまうと、雨で土がドロドロになったときに、地上に浮いて枯れてしまいますよね。
そのため、野菜は生き残るために長い進化の中で、地上で育つ野菜は水に浮き、地中で育つ野菜は沈むようになったと考えられています。
どうして物が浮いたり沈んだりするのか、その仕組みはわかりましたか?
それでは正解を見てみましょう!
【正解】
・ボール
浮く……テニス、野球、ソフト、バスケ
沈む……ゴルフ
・野菜
浮く……キャベツ
沈む……さつまいも、レンコン
というわけで正解は、B C D E G でした!
【もっと詳しく!】
水に浮くか沈むかは、密度で決まります。
例えば、にんじんと水を同じ1㎥(立方メートル)の体積で比較すると、にんじんの方が重く、この状態を「密度が高い」と言います。
にんじんは密度が高いため、水に沈みます。
そのため、例えにんじんを小さく切ったとしても、変化はなくそのまま沈んでしまうのです。
体積とは……ものの量の大きさのこと。縦×横×高さで求められる。
密度とは……ものを同じ体積比で比べた時の、質量のこと。
【地上で育つのに沈むものがある?】
先ほど、地上で育つ野菜は浮き、地中で育つ野菜は沈むと説明しましたが、中には例外もあります。
その一つがトマトです。
地上で育つトマトは本来水に浮くはずですが、真っ赤に完熟したものは水に沈みます。
その理由は「糖度」にあります。
●「糖度」が高くなると「密度」が高くなる!
完熟したトマトは根からの給水が制限され、果実内の水分が減少して糖が濃縮されると考えられています。
完熟したトマトは果実の水分が少ないため、密度が高くなって、水に沈むのです。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
みなさんもお家でいろいろなものを試してみてくださいね♪
【参考】
VEGEDAY-毎日の生活を、野菜でたのしく。-
(注)カゴメ株式会社のウェブサイトにリンクしています。
関連記事一覧