東山動植物園ー植物園のご紹介ー
<名古屋市上下水道110周年特別企画>
上下水道局の職員が、水道水をたくさん使用していただいているお客さまのもとを訪問し、施設の概要や水道水の使用用途についてインタビューした内容をご紹介します!
今回は東山動植物園の植物園を取材させていただきました!東山動植物園は名古屋市千種区にあり、植物園の他にも動物園・遊園地などが併設されています。植物園では、展示されている植物への水やりなどで多くの水道水をご使用していただいています。
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東山動植物園ー動物園のご紹介ー
東山動植物園ー世界のメダカ館のご紹介ー
(1)多肉植物室
多肉植物とは、乾燥した環境でも生育できるように肥大した葉や根、茎に水分をためている植物のことを指します。こちらのエリアではアフリカやマダガスカル等の多肉植物が展示されています。変わった名前の植物が多いそうなので、植物の名前も要チェックです!
<多肉植物室に展示されている植物>
・キソウテンガイ(奇想天外)
<西花卉室に展示されている植物>
・とックリみたいな植物たち
(3)中央ヤシ室
温室前館の中で一番大きなエリアです。そのため背の高くなるヤシ類や熱帯の高木が配置されています。
<中央ヤシ室に展示されている植物>
・オオミヤシ
また、温室内には植物名が書かれた看板がありますが、その中には以下の写真のように温室の絵が一緒に描かれているものがあります。
今回の記事では温室前館について主に取り上げましたが、後館にも興味深い植物たちがたくさん展示されていたので、いくつか紹介させていただきます!
・ショクダイオオコンニャク
〇気を付けていること
水やりの際に気を付けていることを伺うと、乾いているところにはしっかりと水をやるようにしているとのことでした。
取材日の紅葉
上下水道局の職員が、水道水をたくさん使用していただいているお客さまのもとを訪問し、施設の概要や水道水の使用用途についてインタビューした内容をご紹介します!
今回は東山動植物園の植物園を取材させていただきました!東山動植物園は名古屋市千種区にあり、植物園の他にも動物園・遊園地などが併設されています。植物園では、展示されている植物への水やりなどで多くの水道水をご使用していただいています。
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東山動植物園ー世界のメダカ館のご紹介ー
1.温室の紹介
植物園には椿園や日本庭園、植物会館など様々な施設がありますが、今回は「温室」、特に前館について紹介します!
・温室(前館)の外観
・温室(前館)の外観
植物園にある温室は「前館」「後館」の2つに分かれています。「前館」は植物園が開園した昭和12年から公開されており、平成18年に国の重要文化財にも指定されています。現在、日本国内に残る最も古い公共温室である温室前館は、平成25年から令和2年にかけて保存修理が行われ、開園当初の姿に復元されました。
温室前館は大きく5つの部屋に分かれています。
温室前館は大きく5つの部屋に分かれています。
(1)多肉植物室
多肉植物とは、乾燥した環境でも生育できるように肥大した葉や根、茎に水分をためている植物のことを指します。こちらのエリアではアフリカやマダガスカル等の多肉植物が展示されています。変わった名前の植物が多いそうなので、植物の名前も要チェックです!
<多肉植物室に展示されている植物>
・キソウテンガイ(奇想天外)
アフリカのナミブ砂漠に生育する珍しい植物です。空気中の水分やわずかな地下水を利用して生きています。
葉は2枚のみで、生涯この2枚の葉がずっと伸び続けるそうです。
・アアソウカイ(亜阿相界)
・アアソウカイ(亜阿相界)
原産は南西マダガスカルで、マダガスカル島がアジア(亜細亜)とアフリカ(阿弗利加)の境界にあることから、この名前が命名されました。
中央部が膨らんでいる幹に水を蓄えることによって、1年間雨が降らなくても耐えられるようになっています。
(2)西花卉室(にしかきしつ)
棚の上の鉢花は季節ごとに入れ替えされているそうです。
(2)西花卉室(にしかきしつ)
棚の上の鉢花は季節ごとに入れ替えされているそうです。
取材日には「ぷックリ・ぽッコリ・とックリ」というテーマでユニークな形をした植物が展示されていました。
<西花卉室に展示されている植物>
・とックリみたいな植物たち
・根元(鱗茎・塊根)がぷックリしているガジュマル
(隣の中央ヤシ室にも大きなガジュマルが展示されています!)
(隣の中央ヤシ室にも大きなガジュマルが展示されています!)
(3)中央ヤシ室
温室前館の中で一番大きなエリアです。そのため背の高くなるヤシ類や熱帯の高木が配置されています。
<中央ヤシ室に展示されている植物>
・オオミヤシ
種子は35センチメートル程度で、ココナッツを2つくっつけた様な形をしていて、別名フタゴヤシとも呼ばれています。
日本の植物園で展示されているところは少なく、とても貴重な植物となっています。
植物園に展示されているものは種子から育てた株だそうです。
・シンノウヤシ
・シンノウヤシ
植物園の開園当初からある植物で、中央ヤシ室のシンボル的存在です。向かって左側が雄の木、右側が雌の木です。
(4)東花卉室(ひがしかきしつ)
池をあしらった庭園風の造りの部屋になっています。おしゃれなコンサヴァトリー(建物に付随する居間を兼ねた温室)をイメージしているそうです。
<東花卉室に展示されている植物>
・ビロードサンシチ
(4)東花卉室(ひがしかきしつ)
池をあしらった庭園風の造りの部屋になっています。おしゃれなコンサヴァトリー(建物に付随する居間を兼ねた温室)をイメージしているそうです。
<東花卉室に展示されている植物>
・ビロードサンシチ
・バナナ(班入りタイプ)
(5)香りの有用植物室
ここでは「香り」をテーマに様々な植物が展示されています。
ここでは「香り」をテーマに様々な植物が展示されています。
元々はシダ室でしたが湿気のため建物の痛みがひどくなっていたことから、展示する植物を変更したそうです。
<香りの有用植物室に展示されている植物>
・ゲッキツ
<香りの有用植物室に展示されている植物>
・ゲッキツ
また、温室内には植物名が書かれた看板がありますが、その中には以下の写真のように温室の絵が一緒に描かれているものがあります。
これは昭和12年の開園当時から育てている植物にのみ描かれています。
植物園が開園した当初は2000種類の植物があったそうですが、その当時から現在まで残っているものは13種類のみです。
とても貴重な植物たちなのでぜひ訪れた際には探してみてください!
今回の記事では温室前館について主に取り上げましたが、後館にも興味深い植物たちがたくさん展示されていたので、いくつか紹介させていただきます!
・ショクダイオオコンニャク
後館のサンギャラリーに展示されています。たくさんの葉が生えているように見えますが、実はこれらは1枚の葉っぱだそうです!
花が咲いた姿がロウソクの燭台に似ていることからこの名前がついたそうですが、花が咲くことはとても珍しく、開花しても2、3日しかその様子は見られないそうです。そして開花した花から強烈な臭いがすることでも有名です。いつか開花した姿を見てみたいですね!
・ムクナ・ベネッティ
・ムクナ・ベネッティ
後館のハワイアンハウスに展示されています。昭和58年に、日本で初めて東山動植物園が開花に成功した植物だそうです。
取材日(11月29日)はちょうど見ごろだったため、とても綺麗な花を見ることができました!
オレンジがかった華やかな赤色をしている花は、熱帯のつる性植物の中で最も美しい花だと言われています。
東山動植物園ではなるべく自然に近い形で、肥料を使わず、太陽光だけで育てているそうです!
2.水道の使用用途
2.水道の使用用途
今回は(3)中央ヤシ室での実際の水やりの様子を見せていただきました!
〇水やりの頻度について
中央ヤシ室では夏は1日2回、秋・冬は1日1回、写真のように水やりをしているとのことです。
〇水やりの頻度について
中央ヤシ室では夏は1日2回、秋・冬は1日1回、写真のように水やりをしているとのことです。
一番水やりに時間をかけるのはお客さまのいない休園日で、約1時間かけて念入りに水やりをするそうです。
夏は朝9時から10時半ほどに一度水をやり、15時以降にも、もう一度水やりをします。
夏は朝9時から10時半ほどに一度水をやり、15時以降にも、もう一度水やりをします。
日によっては全体のかん水時間が5から6時間ほどかかる日もあるそうですよ!
そして手まきでの水やりでは追いつかない時は、温室内に設置されている機械を使用して自動でも水やりをします。
また水やりの最後には床を濡らすことで温室内の温度を上げ、さらに異物がないかの確認をしているそうです。
そして手まきでの水やりでは追いつかない時は、温室内に設置されている機械を使用して自動でも水やりをします。
また水やりの最後には床を濡らすことで温室内の温度を上げ、さらに異物がないかの確認をしているそうです。
〇気を付けていること
水やりの際に気を付けていることを伺うと、乾いているところにはしっかりと水をやるようにしているとのことでした。
水やりでは植物の葉を中心に水をかけていますが、特に乾いているものは株にも水をかけているそうです。
時には葉に虫がついていることもあります。そのような場合はすこし強めの水で虫を洗い流すことを心がけているそうです。
時には葉に虫がついていることもあります。そのような場合はすこし強めの水で虫を洗い流すことを心がけているそうです。
完全に虫を駆除することは難しいため、虫がつきやすい植物は葉の裏にもしっかりと水をかけることで、虫を流しているとのことでした。
また、虫くいの葉からは自分が虫に食べられたということを周囲に知らせるホルモンが出るそうです。
また、虫くいの葉からは自分が虫に食べられたということを周囲に知らせるホルモンが出るそうです。
それによって周りの植物に危険が迫っていることを教えるような仕組みになっているため、虫くいの葉っぱは取り除かず、わざと残したままにしているとのことでした!
〇設備について
温室内は季節によって温度や湿度が左右されるため、自動で行っている窓の開け閉めやドライミストで温度・湿度の調整をしています。
〇設備について
温室内は季節によって温度や湿度が左右されるため、自動で行っている窓の開け閉めやドライミストで温度・湿度の調整をしています。
ドライミストは先述した改修工事の際に新しく設置されたもので、湿度が57パーセントを下回るとミストが自動で出るようになっているそうです。
とても便利な機械ですが、実はこのドライミストは仮設でつけられているものになります。
これは重要文化財である温室には常設で新しい機械を付けることができないためです。
とても便利な機械ですが、実はこのドライミストは仮設でつけられているものになります。
これは重要文化財である温室には常設で新しい機械を付けることができないためです。
何かが起こった時にすぐ取り外せるように、仮設の機械となっているそうです。
また、床の下には配管が通っており、この配管に温水を流すことで温室内を温めています。
また、床の下には配管が通っており、この配管に温水を流すことで温室内を温めています。
ふたの網目が大きいため、よくここにスマートフォンや子供のおもちゃなどを落としてしまう事例があるそうです。
ヒールなどは溝に挟まってしまうため、皆さんが温室に訪れる際には注意してください!
今回は中央ヤシ室での水やりについて紹介しましたが、東山動植物園では植物の特徴に合わせて水やりの方法を変えているそうです。
今回は中央ヤシ室での水やりについて紹介しましたが、東山動植物園では植物の特徴に合わせて水やりの方法を変えているそうです。
東山動植物園を訪れた際には、水やりの方法にも注目してみると面白いかもしれませんね!
3.まとめ
今回取材を行う中で、貴重な植物を次世代へつなぐために東山動植物園はとても重要な役割を担っていると感じました。
3.まとめ
今回取材を行う中で、貴重な植物を次世代へつなぐために東山動植物園はとても重要な役割を担っていると感じました。
そしてその役割を担う中で私たち上下水道局の供給する水道水が助けになっていることをとても誇らしく思いました!
今回は温室前館を中心に紹介しましたが、それ以外にも植物園には合掌造りの家やバラ園など様々な見どころがあります。
今回は温室前館を中心に紹介しましたが、それ以外にも植物園には合掌造りの家やバラ園など様々な見どころがあります。
取材日は紅葉がとてもキレイでした!
季節によって様々な植物が楽しめると思うので、皆さんもぜひ訪れてみてください!
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/
東山動植物園の公式ウェブサイト(外部リンク)へ移動します。
季節によって様々な植物が楽しめると思うので、皆さんもぜひ訪れてみてください!
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/
東山動植物園の公式ウェブサイト(外部リンク)へ移動します。
取材日の紅葉
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